プロドラ2級認定コース22期in新潟～日本トラックドライバー育成機構～

一般社団法人日本トラックドライバー育成機構のプロドラ2級認定コースが開講。22期は新潟会場で始まりました。5月から6月にかけて3日間にわたり開催ですが、新潟はもとより、長野、茨城、栃木、埼玉などあちこちから参加していただきました。田巻が社員研修を担当している新潟県新発田市に本社がある三福運輸さんからも素敵な女性ドライバーさん、トラ―ガルも参加。2級は難しい実技試験があるため、少人数での開催です。

物流の9割を占めるトラック輸送。トラックが1日止まるだけで、コンビニやスーパーの棚からは商品が消えて、日本たちの生活に大きな影響があることも実感しています。私たちの生活はこの業界に支えられていると改めて思います。だからこそプロのドライバーさんには「誇り」を持っていただきたいのです。

運送業は物を運ぶことだけが仕事ではありません。運送業はサービス業です。荷主さんが気持ちよく対価として支払うサービスを提供するには、このマナー・モラルが根底にあります。言葉遣いや「期待を上回る」サービスの提供、コミュニケーション、セクハラに関しても考えます。参加者同士で話し合ってもらったり、クイズやロールプレイングを交えながらお伝えします。

マナーとモラルのテキストと共に、出演・ナレーションを担当したDVD基礎編と応用編の映像も入れながらわかりやすくお伝えしています。

マナーは礼儀。モラルは道徳や倫理。この２つはどちらが欠けても成り立ちません。人が見ていても見ていなくてもモラルがある行動ができる、それがプロのドライバー。荷主に指名され、好かれ、頼りにされ、同僚からも尊敬されるプロのドライバーに！マナーとモラルの向上は、業界全体のイメージアップにつながっています。

プロのトラックドライバーとして毎日公共の道路を使用して仕事をしている以上、他のドライバーの見本となる運転をする責任があります。運転マナーが悪いドライバーが存在することを頭に入れ、そうした運転をされても、事故に巻き込まれないようにしなければなりません。プロのドライバーとして、事故を起こさず、他のドライバーの見本となる運転をすることは、輸送の安全品質を保つことにもつながっているのです。

マナーとモラルは、ドライバーである前に、「人としての部分」が大きな土台、基盤になっています。基礎がないと、上に積み重ねていけません。第一印象や挨拶、言葉遣いなどはもちろん、コミュニケ―ションの重要性やセクハラについても意見を出し合い考えました。皆さん、積極的に発言し、他の意見に耳を傾けることでより深く考えるきっかけになったようです。

埼玉県の運送会社の社長がこんなことをおっしゃいました。「事故が１つでもなくなって、幸せな生活が送れることが私たちの目的でもある」

事故のない暮らしは私たちにとって幸せなことです。交通事故で事故死寸前の経験がある私が、マナーとモラルについてお伝えすることで、事故が１つでも減ることにつながれば嬉しいのです。3日間で、座学で得る知識はもちろん、難しい実技なども磨きます。130万人いるトラックドライバー。プロ中のプロが1人でも増えることを願います。

今回は、できたばかりの『高めよう！プロトラックドライバーとしての安全マインド』のテキストもお披露目されました。