1対1の原則

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2018年10月26日配信分のメルマガの内容です。

2つの大学で授業を持っています。秘書検定対策を兼ねた「ビジネスマナー講座」と「日本語表現法」の授業です。1コマ1コマの授業を、どう伝えれば学生たちが興味を持ってくれるのか。日々の様々なエピソードや新聞記事などをネタに、何か大切なことに気付いてほしいと願って1時間半を構成しています。

 

正直、準備が大変なのです。教職の方、講師業の方はこの準備がいかに大切かおわかりいただけると思います。1冊のテキストを読み進めて、問題集を解いていくだけならさほど準備はいりません。教壇に立って試行錯誤の7年。学生たちが、この授業は面白くて興味深い。聞き逃したら損かもしれない、と思う内容を目指しています。

 

 

ビジネスマナー講座の最初と最後は、きっちりした挨拶とお辞儀でけじめをつけ、就活に役立つ礼儀作法を体に覚えさせます。2つの授業共に、「今週の気になる言葉」を取り上げ、学生たちが普段考えたこともないような話題をテーマにもします。

 

 

ハッキリ言って、テキストに書いてあることは独学でも十分学べるはずです。大切なのは、そこに書いていないことを伝えること。行間を読む感覚です。そこに至る考え方や、その分野に更に興味を持ってもらえるようにする・・・いわゆる田巻の役目は「やる気スイッチを押すこと」だと思っているのです。どこかで聞いたような言葉ですが。

 

さて、前置きが長くなりました。そんななか、先日、「ビジネスマナー講座」で学生に注意をしなければならない場面が訪れました。今週は、「心ある注意・忠告の仕方」がテーマです。

正直、見て見ぬふりもできますし、大学生ともなると授業態度は本人次第で、注意なんてしない先生も多いものです。もう大人ですしね。一瞬、田巻もためらいました。できれば、面白くて優しい先生、と思ってほしいというのが本音です。

 

 

しかし、(詳細は差し控えますが)ちょうど授業内で「マナーとモラル」について話したあとだっただけに、今このタイミングしかないと思ったのです。その場では名指しして特定するような注意はしませんでした。本人が1番わかっているはずなので、何かに気付いてほしいという言い方に留めました。

 

 

また、秘書検定の内容から、ちょうど「注意・忠告の仕方」「注意・忠告の受け方」を学んだあとだっただけに、履修者全員が何かを感じ取るかもしれないと思ったのです。

 

 

秘書検定2級のテキストの「注意・忠告の受け方」には、このように書かれています。

 

「注意をする人も愉快な気持ちでしているわけではありません。むしろ注意される人以上に苦痛を感じる場合も多く、できればしたくないと思っているのが本音です。そうした感情がありながらあえてするのは、その人のためを思ってのことです。もちろん、立場上あるいは会社の方針上注意などをする必要が出てくる場合もありますが、それも『その組織にいる以上、改めてもらわなければその人のためにならない』と考えてのことだということを理解しなければなりません。注意してもらえるのは期待されている証拠です。問題がある言動をしても何も言われなくなったら終わりだと考えて差し支えないでしょう。」(秘書検定2級 集中講義改訂版より)

いかがでしょうか。

 

 

対人関係の中でも、人に注意をする、忠告をすることはなかなか難しいものです。「最近の若い子は、叱られたことが少ないから打たれ弱い」など仕事関係以外でもよく聞く話です。ちょっと注意しただけなのに会社に出てこなくなった、逆ギレされた、など予想外の反応にびっくりした話はいくらでもあります。注意、忠告する立場からすると、相手を思ってこそのはずが、自尊心を傷つけてしまうことも。

 

 

上司、先輩の立場でも、どうせ言っても無駄、穏便に済ませたいなど注意すること自体を避ける傾向も見られます。多くの企業が、昔は上司が部下を評価するだけでしたが、上司も評価される時代に変わってきているため、厳しいことを言うべき時に言う「嫌われ役」が必要であっても、自分の評価にかかわるならやめておくという人もいるのでしょう。

 

 

しかし、一人前の組織人を育てるためには、できるようになるまで何度も繰り返し、できたら褒め、できなければ叱り、その繰り返しです。それは家庭での子供のしつけと同じです。

 

 

では、素直に受け入れてもらうためにはどうすればいいのでしょう。田巻が注意、忠告する時に心がけてきたことを秘書検定の内容を基に5つにまとめました。

 

 

1 注意、忠告すべきことがそれは事実なのかを確認する

会社員時代は、自分が見ていないところで、こんなことをしていたなど社員の報告を耳にし、もしそれが本当であれば、注意しなければならいという場面がよくありました。相手に話をする前に、まずはそれが事実なのか裏付けを取ります。うわさ話をうのみにせず、手段がないなら自分で本人に確かめることも大切です。

 

2 そのときにその場で、そのことだけを「1対1の原則」で

自分の目の前で起きたことなら、注意するタイミングも重要です。田巻が授業で、今しかないと思ったのもタイミングが大切だと思ったからです。何日も経って呼び出し、あの時は・・・と持ち出すのは相手もいい気持ちはしないでしょう。

そのとき、その場で注意することが大切ですが、その際重要なのが、今週のタイトルにした「1対1の原則」です。

相手に恥じをかかせないように心配りをします。誰でも人前で叱られるのは嫌なはずです。見せしめのように大勢の前でさらし者にされるより、人目を避けて叱る姿勢を受けとめてくれれば、素直な態度になることも多いでしょう。もちろん、学校など集団生活では大人数の前で叱らなければならい場合もあります。この見極めが、指導者には必要ですね。

反対に、褒める時はできるだけ多くの人の前で褒めることがモチベーションアップにつながるでしょう。

 

また、注意する点は、そのことだけを取り上げること。「前もこうだった」「いつもそう」などの言い方は余計に相手を傷つけてしまい、相手も嫌気がさすでしょう。

 

かくいう私も、息子に向かってついつい、これをしてしまうのですが。

 

 

3 人と比べる言い方はしない 

子育てでも多くみられる兄弟や友達と比べる叱り方。効果があるわけがありません。まして大人になって、同期の〇〇に比べてなんて言われようものなら、モチベーションも上がりません。比べるなら、その人物が前よりもできるようになったことを、過去の本人と比べ褒めたいものです。

 

4 相手の話を十分聴く

注意される方は、納得して受ける場合と、なぜ注意されるのかわからないといった態度の時もあります。相手にも言い分があるので、言いたいことを言いやすい雰囲気にして、最後まで十分話しを聴きます。もしかしたら相手の言い分もわかる場合もありますし、やはり、その言動に問題がある場合もあります。なぜその言動をとるのかを聴き出すことで、具体的な改善策も見つかります。

 

5 注意、忠告をした後をフォローする

注意、忠告したあとは、何かと気まずい空気もあるものです。だからこそ、その後のフォローは欠かせません。いつもあなたを応援している、頑張っている姿を、見ている人は見ていると、期待しているからこその言動で表現します。声をかけたり、指摘したことが改善されていれば褒めるなどして、コミュニケーションを図り、より人間関係を深めていくのですね。

 

田巻が若かった頃は、「いつか気づいてくれるだろう」と相手に対する遠慮や、嫌われたくない気持ちが優先して、なかなか言えないこともありましたが、やはり相手を思えばこそ。

 

必要なことは伝えるために、伝え方も工夫することが大切であることも後輩指導をしながら学びました。会社員時代、仕事抜きで普段からコミュニケーションがとれていれば、いくら厳しく言っても、「自分のことを思って言ってくれている」とこちらの気持ちは伝わるはずと信じていました。たまには涙しながらお説教したこともあります。熱血で暑苦しいヤツですね。

 

大学の授業でも、いつか彼らが社会人になって、様々な場面で悩み、そこから学ぶとき、授業で扱った様々な内容や言葉を「そういえば・・・」と思い出して心の杖にしてくれることを願っています。

 

本日の内容は、拙著でも詳しく取り上げています。

【重版出来!『「秘書力」で人生を変える!』増刷決定で皆様に感謝】

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